1970年代から世の中で広く使われ始めた電着塗装。
半世紀が経ち、当初の目的であった防錆及び塗装下地分野では成熟した産業となりつつあります。
一方、世間では脱炭素に伴う電化へのニーズ、環境に配慮した化学物質の使用などの生産に直結する変化だけでなく、価値観の多様化、国内の労働人口の減少等あらゆる面において持続可能を前提とした活動が求められています。

電着塗装に限りませんが、モノを作る活動には必ず進歩があると考えます。
新しい塗料の発明に代表される飛躍的な進化も大切ですが、今ある技術をより広範囲へ適用させること、不可能ではないが難しい製品にチャレンジすること、不良を作らない仕組みを一つ一つ作り上げること、作業環境をよくすること、排水廃液を減らすこと・・・歩幅は小さいですがモノづくりにとって大切な歩みであると感じています。

社名にある「特殊」の対義語は「一般」です。
成熟した一般的な技術の中から少しだけ進歩した特殊な電着塗装、例えば大型重量部品、超小物部品、高難易度形状部品、絶縁性能の付与、短納期での1品生産、試験研究ベースの試作対応等を中心として電着塗装の可能性を広げます。あわせて、環境負荷の低減、人財育成、作業環境の改善も取り組みます。
そして、製品そのものの価値を高めることを含めて、歩み続けることにより、お客様をはじめ、すべてのステークホルダーが持続可能となるべく企業活動を進めます。

私共は電着塗装事業を通じて社会に貢献し、相互の繁栄と環境との調和を希求し、企業としての使命を全うすべく努力邁進いたしますので、一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。